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薬学部生の勉強とバイトの両立
薬学部の勉強とバイトの両立は大変
薬学部生にとって、アルバイトと勉強を両立するのは一筋縄ではいきません。
これは薬学部の勉強や試験対策が大変だからです。
薬学部のカリキュラムは基礎知識から専門知識まで幅広く、実習や国家試験の準備もあるため、時間がいくらあっても足りないほどです。
ここでは、薬学部生が学業とアルバイトを両立するのが難しい理由や、そのためにできる工夫について紹介します。
薬学部生がアルバイトと学業を両立するのが難しい理由
薬学部の学生は他の学部に比べて学ぶ内容がとても多く、覚えなければならない知識の量も膨大です。
薬学部は6年制で、1年生の段階から「化学」「生物学」「物理学」といった基礎科目を学び、
その後さらに「薬理学」「生化学」「臨床薬学」といった専門的な知識を積み重ねていきます。
この広範な知識を身につけるには毎日の学習時間が欠かせません。
そのため、アルバイトに時間を割く余裕を持つのが難しくなるのです。
また、薬学部では「実習」が大きな位置を占めており、学んだ知識を実際の現場で活かせるように実験や実務実習を行います。
実験や病院、薬局での実務実習には事前の準備や実習後のレポート作成もあるため、これだけでかなりの時間が必要です。
特に5年生になると、長期にわたるフルタイムの実務実習があるため、アルバイトを続けることができない学生がさらに多くなります。
さらに、薬学部の学生は最後に「薬剤師国家試験」が待っています。
国家試験に合格しなければ薬剤師にはなれません。
合格率は高いものの、試験範囲が非常に広いため、効率的な勉強計画と集中力が求められます。
試験が近づくとアルバイトに割く時間がほとんどなくなり、さらに負担がかかってしまいます。
薬学部生がバイトと勉強を両立するための工夫
多忙な薬学部生が少しでも効率よく勉強とアルバイトを両立するためにはどうしたら良いでしょうか。
いくつか具体例をご紹介します。
タイムマネジメントを意識する
授業、実習、アルバイトなどのスケジュールを効率的に管理するため、
まずは自分の時間をしっかり把握することが大切です。
そのためにはまず優先順位を決めることが必要です。
重要かつ急を要するタスクに優先順位をつけましょう。
そして、試験前や課題提出がある場合は、事前にアルバイトのシフトを減らしたり休んだりするようにしましょう。
あくまで勉強が優先であることを忘れずに。
薬学部は点数が足りないと容赦なく留年します。
どうしてもまとまった勉強時間を確保できないときは、短時間集中の勉強法を取り入れるのも効果的です。
まとまった勉強時間を取れないときには、25分勉強して5分休憩を取る「ポモドーロテクニック」などの短時間で集中する方法を活用すると効率が上がります。
まずはちょっとした時間を見つけて進めることも大事です。
働きやすいアルバイトを選ぶ
薬学部生がアルバイトを探すときは時給だけでなく、シフトの調整がしやすいかどうかも確認しましょう。
シフトの融通が利く職場かどうかは単位取得に実は大きく影響します。
シフトの柔軟性が高いアルバイトを選ぶと、試験前や実習中にも調整がしやすくなり、勉強との両立がしやすくなります。
スキマ時間を活用する
薬学部生は移動時間やアルバイトの休憩時間を有効に使うことも大切です。
・移動時間に動画講義や音声教材を利用する
通学中やアルバイト先への移動中にスマホで講義動画を見たり音声教材を聞いたりすることで、通勤・通学時間が勉強時間に変わります。
・休憩時間も勉強に使う
アルバイトの休憩時間に暗記カードを確認するなど、ちょっとした時間を勉強に充てると、少しずつ課題が進みます。短い時間でも継続することで効果が出やすくなります。
体調管理を大切にする
多忙な毎日を乗り切るためには、体調管理も欠かせません。
健康でなければ勉強もバイトも続けられないため、日々の体調管理に気を配りましょう。
・十分な睡眠を確保する
薬学部の学生は忙しいですが、6〜7時間の睡眠は確保するように心がけましょう。
睡眠不足は集中力の低下を招くため、勉強もバイトも効率が落ちてしまいます。
・適度な運動とバランスの取れた食事
忙しいときこそ、軽い運動やストレッチを取り入れ、栄養バランスの良い食事を心がけることが大切です。
体力が落ちると風邪も引きやすくなるため、健康を保つためにも意識して生活しましょう。
ストレスを適度に発散する
薬学部生は、勉強とアルバイトに追われやすく、ストレスを溜めやすい環境にいます。
ストレスをため込まず、定期的にリフレッシュすることも大切です。
リフレッシュの時間を確保する趣味の時間やリラックスできる時間を意識的に取ることで、疲れやストレスを解消しましょう。
音楽を聴いたり、友達と話したりして気分転換するのも効果的です。
周囲にサポートを求める疲れを感じたら一人で抱え込まず、家族や友人に相談することも大事です。また、大学のサポートシステムを利用したり、薬学部の仲間と勉強会を行ったりすると、気持ちの負担も軽くなり、モチベーションが上がることもあります。
ここまでのまとめ
薬学部生がアルバイトと勉強を両立させるには、時間管理、健康管理、ストレス対策といった工夫が欠かせません。
とはいえ、最初から完璧を目指す必要はありません。
自分にとって無理のないペースとバランスを見つけることが何より大切です。
少しずつ改善しながら、勉強もアルバイトも自分に合った形で取り組んで、学生生活を充実させましょう。
薬学部生に人気なアルバイト
これからは薬学部生に人気のバイトを紹介します。
それぞれの特徴やメリットも紹介をしていくので、バイト選びの参考にしてみてください。
ドラッグストア
ドラッグストアでのアルバイトは、薬学部生の中でも特に人気があります。
薬学の知識が活かせることはもちろん、将来の仕事に役立つ経験が得られるのがポイントです。
メリット
• 薬やサプリメントの知識が身につく
薬学部生にとって、ドラッグストアで働くことは、製品や市販薬の知識を自然と身につけられる絶好の機会です。
店頭に並ぶ薬の効能や特徴を覚えながら、学業での勉強内容を実践に役立てることができます。
• 接客スキルが向上する
薬剤師として患者さんやお客さんとのコミュニケーションは必要です。
ドラッグストアで接客を経験することで、相手のニーズを汲み取る力や、丁寧に説明するスキルが磨かれ、将来の薬剤師としても役立つスキルが身につきます。
塾講師
塾講師も薬学部生にはおすすめのアルバイトです。
特に理系科目の指導が求められるため、自分の勉強をさらに深める良い機会にもなります。
メリット
• 勉強の基礎力が向上する
教えることで、自分の知識も整理され、理解がより深まります。
特に化学や生物などを教えることで、国家試験の勉強にも役立つことが多いです。
教えることを通じて、自分の理解も確実なものになっていきます。
• 時給が比較的高い
塾講師は時給が高めに設定されていることが多いため、少ない時間でも効率よく収入を得やすいです。
学業の合間に働きながらも、勉強時間をしっかり確保しやすいのがメリットです。
• 固定シフトで安定して働ける
塾の仕事は決まった曜日や時間にシフトが入ることが多いので、スケジュールが立てやすく、学業とのバランスを保ちやすいのも特徴です。
薬局・調剤薬局での事務スタッフ
薬局や調剤薬局での事務スタッフも、薬学部生にとって魅力的なアルバイトです。
将来薬剤師として働く際に役立つスキルや知識が得られるため、学びが多い仕事です。
薬局の業務の流れを学べる
薬局でのアルバイトを通して、処方箋の取り扱いや薬の管理方法など、実際の薬局運営について知ることができます。こうした知識は、将来薬剤師として働く際にきっと役立つはずです。
患者さんとの接し方が身につく
薬局の事務は患者さんと接する機会が多く、コミュニケーション能力や接遇スキルが自然と身についていきます。こうした経験は、薬剤師として患者さんに適切な対応をする際にも役立ちます。
最後に
アルバイトは勉強や生活の合間に収入を得られるだけでなく、将来に向けたスキルも身につけられる貴重な機会です。自分にとってメリットが大きく、無理なく続けられるものを選ぶことが大切です。
また、薬学部の勉強が分からな過ぎてバイトどころではないといった学生は個別塾でサポートを受けるのも一つの方法です。
悩みがある場合はお気軽に無料学習相談をお申込みください。