薬剤師国家試験を暗記だけで臨む末路

一般的に、薬学という学問は「暗記」が大切だといわれます。
薬の成分や作用、副作用、疾患や治療法など、覚えることは膨大です。
薬剤師国家試験であっても、暗記だけに頼って勉強をする人がいますが、それはおすすめしません。
今日は、薬剤師国家試験に関する内容です。
薬学部に通う学生、薬剤師国家試験を控えている学生はぜひ最後までお読みください。
【薬剤師国家試験では暗記は重要、でも全てではない】
薬学部を卒業する学生は、薬剤師だけでなくいろんなところに就職します。
でも、特に6年間の薬学部では薬剤師を目指す人が多く、これを読んでいるあなたもおそらくその1人でしょう。
薬剤師国家試験では、確かに暗記自体は大切ですし、計算、法規や制度、倫理などとにかく暗記です。
日頃の薬学部の授業でもたくさんの量を暗記して、学習していることでしょう。
でも、たとえ暗記だけで試験に臨んで合格できたとしても、その後のデメリットの方が多くなると思います。
それはどういうことか、下記で解説します。
【薬剤師国家試験と暗記】

まず、なぜ試験を暗記だけで乗り切るのをおすすめしないのかですが、
・対策中、途中で伸び悩む
・合格率が落ちる
・働いてから苦労する
これらが挙げられます。
試験対策をしていると、どこかでスランプではないですが、悩む時期が来るものです。
それは多くの学生が経験するでしょうが、特に暗記だけに頼る学生はその確率が高いといえます。
そして、単純に試験への合格率にも影響しますし、もし、万が一合格できたとしても、述べた通り、薬剤師になって働いてからきっと苦労します。
そうなると、あの時しっかり勉強しておけばよかったな、と思うはずです。
ここからは、さらに具体的になぜ暗記だけがダメなのかご紹介します。
≪暗記では応用に対応できない≫
これは、大学受験などでも経験があるでしょうが、暗記だけではやはり応用問題には対応できません。
薬剤師国家試験にも合格率自体は高いものの、応用問題はありますので、それを落とすことになります。
≪知識の定着度が落ちる≫
暗記だけに頼ると、その知識の定着は期待できません。
また、膨大な量になりますので、全てを完璧に覚え切ることは難しく、覚えてもすぐに忘れてしまいます。
暗記だけではなく、内容理解を含めて頭に入れておくことです。
≪思考の柔軟性が落ちる≫
暗記では、○=○と覚えますので、もし試験で違う言い回しが出てきたら対応できないかもしれません。
せっかく知識としては入っているのに、解けないのはもったいないです。
【まとめ】
いかがでしたか?今日は、薬剤師国家試験を暗記だけで臨むのはいけないという内容でした。
大切なのは、もちろん暗記も軽視してはいけませんが、アウトプットを増やして理解力を高めたり、暗記だけでなく理解を合わせて頭に入れること、必要に応じてストーリー化してみるのも記憶の定着に重要です。
では、次回も大学薬学部の学生に向けて有益な情報を発信しますので、お楽しみにしておいてください。